所長ブログ
最新の記事
エベレストや南極点到達より困難な1マイル4分の壁―脳の構造的支配から自らの意識を解放する―Ⅳ
2019年2月28日
人類が長い間挑んできた、ある事例というのは以下のようなものである。
その点についてこのコラムでは次のように書かれている。
―1マイル(=約1・6km)。これを人類が4分以内に走破することは無理だと、何百年もいわれ続けていました。 1マイル走競技の歴史を見ると、1923年にフィンランドのパーヴォ・ヌルミ選手が 4分 10 秒3で1マイル走の世界記録を樹立します。
これは当時の世界記録を2秒更新するものでしたが、たったの2秒の更新でも世界は驚愕しました。
なぜなら、このたったの2秒を更新するのにも 37 年かかったからです。
それでもやはり、4分を切ることができなかった。
「人類が4分を切るのはやっぱり無理なんだ」という認識が世界中に広がりました。
当時このことは「Brick Wall」(れんがの壁)と呼ばれ、 「1マイル4分の壁はエベレスト登頂よりも、南極点到達よりも難しい」といわれました。―
私はランナーではないので(というより、走るのは大の苦手・・)1マイルを4分というスピードがいかほどのものかわからないが、おそらくかなりの早さなのだろう。
私は短距離ほど得意だった(昔は、少しは速い方でした)が、体育祭で駆り出されて、400mや800mに出場したことがあるが、そのしんどさは尋常ではなかった。
確かにこれくらいの距離というのは、ギリギリを責めるので、なかなか記録を伸ばすのは難しいのだろう。
それにしても、そのことがエベレストや南極点と比較されるほど人類の関心事だったという事実に少し驚きである。
しかしながら「不可能だ、不可能だ」といいながら、人類はどこかで「できたらすごいな。できるのではないか・・・」と思っていたのではないか。
その後もチャレンジを続ける人たちがいたのである。
つづく
これまでの記事
〝心理学的ホメオスタシス〟の発動を知っておく―脳の構造的支配から自らの意識を解放する―Ⅲ
変化をジャマする最大にして最強の力「ホメオスタシス」―脳の構造的支配から自らの意識を解放する―Ⅱ
脳が最優先に考えていることとは?―脳の構造的支配から自らの意識を解放する―Ⅰ
常に目標をもってチャレンジを続け、謙虚に新しいものを学び続けること―劣化したオッサンさんにならないために―Ⅺ(おしまい)
長く通じる有用な知識や情報、即ち「教養」を手に入れる―劣化したオッサンさんにならないために―Ⅹ
時代そのものを背景とした根本的な価値観の変化「パラダイムシフト」―劣化したオッサンさんにならないために―Ⅸ
「サーバントリーダーシップ」即ち人脈・金脈・ポジションパワーで若手・中堅を支援―劣化したオッサンさんにならないために―Ⅷ