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スマホの電源を切って「GAFA断ち」―代償は生産性3分の1・・・―Ⅰ
2019年6月30日
6月25日(火)の日本経済新聞朝刊に面白い特集記事が出ていた。
「データの世紀」というタイトルのコラムで、「世界が実験室」のサブタイトルがつけられている。
この日書かれていた「実験」というのは「GAFA断ちで仕事」というものだった。
その横に「代償は生産性3分の1」とある。
GAFAとは言うまでもなくG:グーグル、A:アップル、F:フェイスブック、A:アマゾン、の世界的企業4社である。
企業としての経済的な側面だけに限らず、社会問題としても近年なにかと取り上げられるのがこの4社で、GAFA自体が一つの単語として流通している。
さてこの記事は、タイトルからして予測がつくように、仕事を遂行する上で、この4社を全く使わなかったらどうなったか、という実験的試みだった。
で、結果はどうなったかというと、やはりタイトルにあるように「生産性が3分の1」になったらしい。
そんなにも違うものか?!?と、中をよく読んでみると、ことの深刻さがよくわかった。
筆者は何かのメディアの記者らしく、スマホの電源を切ることで「GAFA断ち」の実験を始めたらしい。
冒頭に次のような文章があった。
―「GAFA」は金融や自動運転の世界ににも勢力を急拡大する。
4社の膨張を警戒し世界各国が規制に動くが、それがもたらす便利さを捨てられるのだろうか。―
なにか重たいものが降りかかってきそうな事態を予感させる文章である。
この記者も、まず取材先のシンポジウム会場にたどり着くのに、「グーグルマップ」の地図情報が使えずに、ピンチに陥る。
この些細な「不便さ」に始まって、彼はとんでもない代償を払わされることになるのだ。
つづく
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