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子供の人生はその子の人生―親子の確執、意に沿わないということを親はどう考えるのかーⅡ(おしまい)
2019年7月31日
親の側の願望や思いで子供の希望を修正させることが、はたして子供の幸せに繋がるものなのか・・・・・
例えば、進学先の選択時において、人文科学文系に行きたかった子どもに
「経済とか法律学部の方が将来安定しているから・・」
と、無理やり志望と違う社会科学系の方に行かせたらどうなるでしょうか。
親の希望通り、将来安定した職業についたとして、
「あの時、親のいうことを聞いていて本当に良かった。だから、今の安定した生活があるんだ。」
と、思うものでしょうか。
その子は、何かしら、割り切れない気持ちでずっと生きていくのではないかと、私は思います。
就職についても同じです。
自分の意に沿わないタイプの職業を、親の強力な勧めに逆らえずに選んだとしても、何かスッキリしない気持ちがずっと続くのではないか、と思うのです。
逆に、自分で選んだ道であれば、例え失敗したとしても納得がいくはずです。
「あの時、親はどうして止めてくれなかったんだ。どうしてもっと安定した道筋の方を進めてくれなかったんだ。」
と、思うものでしょうか。
さすがにそれはないでしょう。
まあ、仮にそんな風に思う人間がいたとしたら、その時点で人生失格でしょうが・・
つまり、親は自分の人生ではないのだから、過剰に子供の人生に口出ししても碌なことにはならない、ということです。
子供の人生は子供の人生です。
過剰に自分の思いや好みを押し付けるのは、大いなる過ちです。
仮に、自分で選んだ道で何か失敗したとしても、それを立て直すのは子供自身の責任です。
もちろん、助けを求められたときは、親はできる限りの手を差し伸べてやればいいだけのことです。
その子供の「自主性」に対する距離感の取り方とか向き合い方がまるでできていない親が多いもんだな、と、新聞の人生相談を読んでいるとしばしば思わされるのでこんなことを書いてみました。
おしまい
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